太陽光発電を導入する際の流れを順を追って解説
■まずは複数の会社に見積を依頼し検討
太陽光発電を導入しようと思った時には、まず複数の施工会社に見積もりの依頼を行うことから始まります。1つのみの会社に依頼することは、くれぐれも避けるようにしてください。これは会社によって見積額が大きく異なるためです。複数の会社から出た見積額を比較、検討してから決めていくことが大切です。見積りでは屋根の大きさなどを事前に伝えて、自動で計算を行うような会社がありますが、この他に実際に屋根に上って見積もりを出す会社もあります。安心感で言えば、実際に屋根の状態を見てくれる会社の方が信頼、安心できます。
見積もりを行う際には、施工を行う会社の信頼性についても確認しなければなりません。太陽光発電の導入においては、それなりの費用がかかります。導入後に電気料金の節約などでいずれコスト分は回収できますが、それでも大きな買い物であることには間違いありません。ですから、きちんと工事を依頼できる会社かどうかを確認するようにしてください。また、わからないところは納得できるまで相談をしてください。そこで安心できないような会社は、避けた方がいいでしょう。
見積もりではソーラーパネルや分電盤など、機器の料金だけではなく、場合によっては架台が必要になったり、屋根の補修工事が必要になったりします。屋根にソーラーパネルを設置するための強度が必要になるのです。見た目のコストだけではなく、今後、長期にわたって安心して使用できることが何より大切です。屋根の補修工事が必要な場合、誠実にそれを伝えてくれる会社こそ信頼できます。また見積もりの際に、パネルのメーカーについてもしっかりと相談をしてください。パネルの料金が全体の費用のメインとなるので、きちんと相談をして納得できる内容になるよう心がけることが大切です。
■立地環境、日照時間を考慮して実際の発電状況をテスト
太陽光発電を導入する前に、どの程度の発電量を期待することができるのかについては、誰もが興味を持つ部分でしょう。発電量が多ければ売電できる電気も多くなり、得をすることになります。発電状況については、ネット上でもテストをすることができます。またメーカーが具体的な数値を出していますから、そこで確認をすることができます。しかし状況によって異なることもあり、正確な発電量や売電量はわからないものです。したがって細かいシミュレーションテストを行って、現実の数値を確認しなければなりません。これについては太陽光発電の施工を行う会社もできますので、見積もりの際に依頼をするといいでしょう。
実際に発電量はパネルの性能や数によって大きく異なりますが、パネルの角度も影響をします。また日照時間や住んでいる地域、季節や屋根の向きなど、様々な要素が影響し発電量が変化していくものです。ですから、確実な数字を出すことは難しいです。ですがパネルの角度などを調節することや、場合によってはパネルの数を多くすることによって発電量を大きくすることができます。発電量が大きくなると、売電量も増えます。売電量については、消費する電力が少なければそれだけアップするものです。ですから自宅で節約をすることも必要になってきます。またトータルで得をするためにガスの使用をやめてオール電化にするなどの工夫も一つの方法です。
■都道府県や市の助成金、補助金もしっかり活用しましょう
太陽光発電を導入する際には、様々な機器を購入しなければなりませんし、また工事も必要になります。屋根に取り付ける際の架台が必要になるケースや屋根の補修が必要なケースなど、それぞれの家庭によって大きく費用が変動するものです。そのため場合によっては、総額が大きくなってしまうこともあります。費用がかかってもその後に売電や電気消費の節約を行ったりして、かかったコスト分を少しずつ回収していくことができるので心配は無用です。しかしながら、初期費用はできる限り抑えたいものです。
費用を抑えるために便利なのが、都道府県や市が行っている補助金の制度です。2014年に国の補助金制度は終了したのですが、現在では都道府県や市町村で補助金制度を行っています。そのため今でも、そうした制度を利用して初期費用を抑えることができます。この補助金に関しては都道府県や市町村によって異なります。一律の計算方法にはならないので注意が必要です。補助金の計算については、多くは電力量1kWにある一定額をかけたものを補助金の金額としているところが一般的です。
補助金の申請は自治体によって大きく方法が異なります。そのため導入を検討する前に住んでいる地域の補助金の金額や申請方法について確認をしておいてください。また注意すべき点として補助金が早期に終了をしてしまう可能性もあるという点です。これは補助金の予算があらかじめ決まっているため、申し込みの締切日以前に予算を使い切って終了をしてしまうためです。ですから導入を検討する際には早めに行動をすることも大切です。
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