コラム

太陽光発電の価格はどうやって見比べる?

2016年7月11日

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■太陽光発電の価格は全体の金額を総合して判断する

太陽光発電を取り付けるためには、パネル代だけではなく工事費用がかかります。また、コーキング材といった諸経費もかかるため、ある程度余裕のある予算設定が必要です。
まず、かかる費用は大きく分けて次の3つです。

 

  • 1太陽光発電システムのパネル、部材、ケーブルなど各種資材
  • 2設置のための工事費・人件費
  • 3防水性、気密性を高めるためのコーキング(シーリング)材を含めたその他諸経費

 

1については太陽光発電システムパネル各メーカーの相場価格がインターネットで調べると出てくるので比較してみるとよいでしょう。また、パネルを支えるための支柱なども設置場所によって必要になる場合があります。
2は設置のためのサービス費用で、安いことも大事ですが施工業者の質にも注意したいところです。太陽光パネルは設置後20年程度は使用するものですから、施工の実績が多く知識、技術をもった職人に依頼するにはどうしても価格が上がります。しかし中にはコストダウン重視で、設置は主にアルバイトに任せるという業者も存在します。アフターサービスも含めて比較するのが大事と言えるでしょう。
3はパネルを固定するために屋根にネジ止めをし、止めた部分をシリコン材などで覆って防水処理を施す費用のことです。
上記の3つについては見積書を確認しても各項目については詳細が書かれておらず、内容をまとめて記載されていることがほとんどです。また各施工会社で項目の呼称が異なることも多く、見積書を並べて比較することは難しいのが現状です。そのため、価格が安いからと言って内容を比較せず安易に選んでしまうことはまず避けたほうがよいと言えます。

 

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■どういった面で価格比較をすべきか

単純に価格面だけではなく、最大出力量やモジュール変換効率なども比較するのが良いでしょう。また発電効率などもメーカーによって異なります。まず最大出力量とは、設置する太陽電池モジュール1枚あたりの「公称最大出力量」を合計した数値のことを指します。例えば、200Wのパネルを20枚設置する場合は200W×20=4,000W(4kw)が最大出力量となります。この数値が大きければ大きいほどたくさんの電力を作り出すことができるというメリットがある一方、出力量に合わせたパワーコンディショナーを選ぶ必要があることからコストが上がる傾向にあるというデメリットもあります。
次にモジュール変換効率ですが、これは設置した太陽光発電システムがそのエネルギー源である太陽光をどれだけ電気に変換することができるのかが分かる数値となります。一般的な数値で10%から20%程度で、高いほうが効率よく電気に変換できていることにはなりますが、最大出力量と同じくコスト面でのデメリットを考慮する必要があります。
3つ目の発電効率については、見積り費用の総額を先ほどの最大出力量(kw)で割り、1kwあたりの単価を出すことにより求めることができます。つまり、この数値が低いほど発電効率がよい=コストパフォーマンスが良いということになります。しかし、設置する人員をアルバイトにする等で、人件費を抑えることにより発電効率が上がっているように見せているケースもありますので確認したほうがよいでしょう。

 

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■意外とはまりやすい落とし穴とは

設置する屋根の形や材質によって、設置費用が異なります。そのため、複数の設置位置・パターンを計画しておくとよいでしょう。
例えば屋根全体が南向きの単一面の場合は安く済むことが多いですが、屋根が複数面ある場合やビルの屋上のように平らな場合は太陽光の方向にパネルを向けるために基礎や支柱といった別途資材が必要となることもあり費用がかさむことがあります。実際に屋根に上がってもらって費用を算出してもらいましょう。
設置位置によって価格や発電効率が変わるので、いくつかのパターンでの見積りを作ってもらって比較検討してみるとよいでしょう。また、家屋の築年数によっても費用が変わる場合もあります。
次にアフターサービスについても注意が必要です。中には「メンテナンスは一切いりません。」と言い切って、アフターサービス料を一切盛り込まない見積書を提示する業者もいるようですが、太陽光発電システムも年数を経過すれば設置の環境によって劣化するのは当然のことです。そのため、定期的に発電量のチェックやパネルの洗浄、ケーブル取付部のチェック、コーキング処理部の劣化を修理してもらえるサービスを含んだ見積書を提示してもらいましょう。
最後に太陽光発電システムの設置検討の場合はぜひ、数社の見積比較をすることをお勧めします。また、その設置業者のお勧めするパネルメーカーのものはもちろん、お勧め以外のメーカーのパネルについても一緒に見積りをしてもらうと、発電効率やコスト面での比較ができ、検討しやすくなります。以上のことを参考に、信頼できる業者を探してみてください。

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