■各種正規資格を持った業者を探す
どんな分野でもそうですが、正規の資格を有した人や店に仕事を依頼することには大きな安心感が伴います。特に素人ではどうすることもできないような分野や、大きな金額が関わることにおいては、やはりきちんとした資格を持っている会社に頼みたいと思うものです。太陽光発電の導入に関しても同じことが言えます。販売のためのIDや施工のためのIDなどをきちんと有している業者に頼まなければ、後々面倒な事態になってしまうことも考えられます。
まず基本的なことですが、ほとんどの太陽光パネルは、メーカーからきちんと施工IDを出してもらい、研修を受けた人のみが取り扱えるようになっています。こうした施工IDはメーカーによって違うため、いくつものメーカーの研修を受けて、どこの太陽光パネルの設置もできるようになっている職人さんもいることがあります。ですから、基本的にはある特定のメーカーの太陽光パネルを取り扱っているということは、その販売店や業者には正規の資格を得たメンバーがいるということになります。
また、車のペーパードライバーと一緒で、せっかく販売IDや施工IDを持っていても、実際には設置の実績があまりない業者も存在します。そのようなところに仕事を依頼するのは不安ですので、業者選びの際にはその業者の実績にも目を向けましょう。ちなみにきちんと資格ある設置業者に付けてもらわないと、パネルメーカー側での保証の対象外となってしまう可能性がありますので、正規資格の有無は事前にきちんと確認しておく必要があります。

■太陽光発電に対する知識やこだわり
続いて設置業者選びで大切なのは、その業者がどれほどしっかりと太陽光発電の仕事に携わっているかという点です。できれば太陽光発電に関する知識が豊富で、経験も十分というところに依頼したいものです。電気の知識や屋根に関する知識も多いに関係してきますので、そうした分野で熟達した職人が在籍している会社が望ましいと言えます。多くの販売会社や設置業者が最近では自社のホームページを展開していますので、必ずそれらをチェックして、その業者が太陽光関連の仕事にどれほど力を入れているのか確認しましょう。
前述したように、一つのメーカーのIDだけでなく様々なメーカーのIDを有しているところもあり、こうした会社は太陽光パネル設置に関する多くの知識やノウハウを持っている可能性が高いので要チェックです。太陽光パネルの作りや設置方法などは、実はメーカーによって微妙に異なる部分が多いので、様々なメーカーの施工IDを持っているところは、それだけ各社の差や共通部分に関する認識が深いと判断できます。このように本格的に太陽光の仕事をしている業者であれば設計図の作成などもしているかもしれず、多方面で信頼できるでしょう。
太陽光発電の導入を検討している場合、販売会社や業者に対して、各太陽光パネルの発電能力や、実際に自分の家の屋根に設置する際の方法を質問することになるでしょう。設置の前に屋根裏などの調査をおこなう必要もあるので、安全に設置できるかどうかを判断するためにやはり知識が必要になります。家の造りや屋根の形状、細かな作りや強度は一軒一軒違うので、やはり多くの家の屋根に太陽光パネルを取り付けた経験のある業者は、細かなアドバイスや判断ができるようになっているはずです。そのため、なるべく知識が豊富そうな会社に見積もり依頼をするようにしましょう。

■アフターフォローも万全な業者を選ぶ
太陽光パネル設置は大きな工事なので、パネル選びとお金の計算、工事の段取りなどで頭がいっぱいになってしまうかもしれません。しかし大切なのは設置が終わったあと、何年経っても順調に発電され、使用ができることですので、設置後のアフターフォローがどのようになっているかも業者選びの重要なポイントとなっています。付けたら終わりということではなく、メンテナンスにしっかりと力を入れていて、責任を持って検査、点検をおこなってくれる業者を選びましょう。
基本的に保証期間内は無料で定期点検がなされるところが多いですが、見積もりの段階でこれはしっかりと確認しておく必要があります。さらに保証期間はメーカーによって違うので、無償の定期点検がどれほどの期間まで続くのか、きちんと確認するべきです。さらに、メーカー保証以外に販売店や施工業者の保証もプラスされるのかどうか、されるならどの部分をカバーしてくれるのかもきちんと確認しておきましょう。
太陽光パネルそのものはかなり丈夫なもので、放っておいても発電を続けてくれるのが普通です。しかし、太陽光発電のために必要な部品はパネルだけでなく、配線からパワーコンディショナーまで色々です。そうしたものに不具合が生じてもやはり順調に発電することができなくなりますので、パネル以外の部品にどのくらいの保証が付されているのか、有償で交換、修理した場合はどれくらいかかるものなのかもしっかりチェックしておきましょう。