ソーラーパネルの取り付けにかかる価格はどう決まる?
■設置する太陽光パネルのKw数
太陽光発電のソーラーパネルに関する情報を集め始めると、どの程度のパネルを載せるという話題のなかで、「〇Kw載せる」というような表現がしばしば使われます。これは、太陽光発電を導入予定の場所に「〇Kw分、設置することができる」というような意味で、設置面積全体で、ソーラーパネルが最大どのくらいの電力を出力できるのかを表しています。この数字が大きいほど、より多くの電力を作ることができるということです。どのくらいの発電量を求めるかによって、パネルの必要枚数と金額が決まってきます。当然、Kw数が大きくなればなるほどパネルの枚数も必要になりますので、トータルの費用も上昇することになります。
全体のKw数はもちろんのこと、パネル1枚あたりのKw数も、200Wから250Wと、メーカーや製品によって差があります。性能によって金額も違うので、全体の目標Kw数と設置面積が決まっている場合、選択するパネルの種類を変える必要があるのです。パネルが変われば設置費用も変わります。
太陽光発電の導入を考える場合には、まず自分の家でどれほどの発電量を得たいと思っているのか、そしてそれだけのKw数を設置することが自分の家の屋根で可能なのか、それを可能にできるメーカーはどこなのかなどを探っていく必要があります。
屋根の面積を変えることはできませんが、設置するソーラーパネルによって枚数が変わったり、発電量が変わったりする可能性があります。まずは見積もりの際にパネルの出力Kw数と取り付け金額を確認することが大切です。
■ソーラーパネルの業者によってさまざま
ソーラーパネルそのものの価格というのはメーカーによって異なります。また扱う販売店によってもかなり違ってくるでしょう。まずは1Kwあたりの単価の相場を調べて、それからパネルの価格以外の施工に必要な費用の比較もするようにしましょう。性能によってパネル自体の金額が変わってくるのはもちろんですが、発電できるKw数が同じであっても、それに付随するさまざまなサービスで価格が上下するということも多いです。ソーラーパネルの導入には、太陽電池モジュールの価格に加えて、パワーコンディショナーや発電モニター、ケーブルなどの購入費用に工事の手間賃と、出費が多くなります。かなり初期費用がかかってしまうものなので、なるべく無駄な出費を避けられるように、パネルの価格、工事費用、パネルの発電能力、施工業者を注意深く検討する必要があります。
また、取り付け価格にはアフターサービスや保証も含まれている場合があります。保証期間の長さは重要で、多くの販売店が長期にわたって保証期間を設けていますが、これもメーカーや販売店によってはもっと長い期間を保証期間として設定しているところもあります。保証期間が長いほど取り付け価格も上がる傾向がありますが、保証期間を過ぎたあとは定期点検も有償になりますので、なるべく長く保証期間をとっているところから選ぶ方もいます。
また太陽光パネルの保証がその期間だったとしても、関係するすべての機器が同じだけの期間、保証されるとは限りません。どの部分がどれだけの期間保証に有効なのか、金額との兼ね合いを考慮してしっかりと確認しておきましょう。中には、メーカーの保証にプラスされる形で施工業者の設置保証がある場合もあるので、どのメーカーのソーラーパネルをどの設置業者に取り付けてもらうかで関わってくる費用や安心も違ってきます。
■ソーラーパネルの材質
遠くから眺めると皆同じような感じに見えるソーラーパネルも実は色々な材質で作られていて、どんな素材で作られているかで価格なども違ってきます。一般的に太陽光パネルに使用される素材としては「シリコン系」「化合物系」そして「有機物系」があります。特に数が多いのはシリコン系の太陽光パネルですが、近年技術の進歩もあり化合物系や有機物系、またハイブリッド型と呼ばれるタイプの太陽光パネルも販売されるようになっています。
現在一番普及率が高いのが、結晶シリコン太陽光パネルと呼ばれるタイプのもので、価格の面でも幅広く選択ができ、パネルの形状の面でも融通が利くので、予算、屋根の形状などさまざまな条件に適応させやすく人気となっています。屋根に設置する太陽光パネルは家の外観にかなり大きな影響を及ぼすので、最近ではデザインもバラエティに富んだ物が販売されています。パネルのタイプは三角系なども登場していて、建物事情に合わせやすくなっていますので、パネルの素材、デザインの面でも選択の幅が出てきています。
化合物系の一つであるCIGS系ソーラーパネルは、量産にコストがかからないため、本体の料金が安く済むのが特徴です。ただし、開発が進んでおらず、発電効率はシリコン系にやや劣ります。
一度付けてしまえば太陽光パネル自体は基本的にメンテナンスをしなくても発電し続けますし、関係する他の機器のメンテナンスも保証期間内は無料で定期点検が受けられることが多くなっています。取り付け価格はさまざまな要素によって決定しますので、自宅の環境や予算に適したパネルを選ぶようにしましょう。
- 最新コラム
- カテゴリー
-
- カテゴリーなし
- アーカイブ