■家庭の太陽光発電とは

太陽光発電という言葉をいままで聞いたことがないという人はいないでしょう。太陽光発電は太陽電池を使って、太陽の光を直接電力に変換する発電方法です。いわゆる再生可能エネルギーで、地球温暖化対策や資源の枯渇に備えて広く普及が呼びかけれられています。太陽光発電の特徴の一つが大きくても小さくても発電効率は変わらないこと。通常の発電方法であれば規模が大きければ、その分効率良く発電する傾向があります。
しかし太陽光発電は発電効率が小さくても一定。小規模に分散して発電するにも太陽光発電が向いています。さらに太陽光発電は他の発電方式に比べるといろいろな場所に設置することが可能です。例えば屋根や壁面に設置できるので、土地を有効活用して発電することができます。発電時に発生する騒音や排水などの問題も起きません。これらの特徴を活かしたのが家庭での太陽光発電です。家庭での太陽光発電は太陽電池で太陽の光エネルギーを吸収し、それを集めて家庭で使用できる電力に変換します。最終的には分電盤を通じて、家中に電気が送られる仕組みです。
もちろん太陽光の光エネルギーが足りないこともあるでしょう。そんなときは電力会社から電力を購入することができます。逆に光エネルギーが多ければ、使い切れずにあまることもあるでしょう。その場合なら、今度は電力を電力会社に販売することが可能です。太陽光発電はそのため買電メーターと売電メーターの二つを使用して運用されることになります。ご家庭によっても違いますが、太陽光発電によって、無理をすることなく節約できるということから注目を集めています。

■節約だけじゃない！太陽光発電のメリット

ご家庭でおこなう太陽光発電のメリットは節約だけではありません。たとえば災害時の備えとしても太陽光発電は優秀です。災害時に大きな問題となるのがインフラです。とくに電気は水よりも貯蔵が難しく、季節によっては停電することで命取りになる事だってあります。そこで活躍するのが太陽光発電です。太陽光発電は電力会社からの送電が止まったとしても利用可能。自立運転システムが搭載されているので、日光さえあれば電力を作ることができます。自立運転に変更した場合は通常のコンセントでなく、専用のコンセントからのみです。
専用コンセントで使用できる電気機器は1500Wまでなど制限はありますが、停電時に電気が使えればいろいろな場面で役に立ちます。電子レンジや炊飯器が使えたり、テレビやラジオで情報を仕入れたりと電気があるとなしでは大違い。携帯が充電できるので、連絡をとるためにも電気が大切な役割を果たすでしょう。太陽光発電には発電以外にもパネルを設置すること自体にも効果があります。太陽光発電を導入する場合、太陽電池モジュールを屋根に敷くことになります。太陽光モジュールには断熱効果があるため太陽光の光を受けても屋根が暖められることを防ぐことが可能。そのため夏には屋根を通して家の中が暖まることがないので、室内が涼しくなります。逆に冬には室内の暖かい空気が外に逃げ出すのを防ぐ効果が期待できます。

■太陽光発電 価格とは

太陽光発電の大きな魅力として挙げられるものの一つが売電です。これは使用して余った電機を電力会社に売ることができるという仕組み。売電するにあたって気になるのは太陽光発電 価格。実際にいくらで売ることが出来るのかという点です。ここでは2016年の制度を前提に話をさせていただきます。
太陽光発電で作った電力は固定価格買取で制度で決まった単価で買取ってもらうことになります。これは買い取ってもらえること自体も保証されている制度です。住宅用の10kW未満の太陽光発電設備には31円もしくは33円。これは売電期間が10年間と決まっています。10kW未満の太陽光発電設備は余剰電力買取制度といって、発電して使い切れない余った電気だけを売る制度です。10年間はこの価格で販売できることが決定しているので、その期間で計画的に費用と収支を計画しましょう。11年目以降は売電についてはまだ明らかになっていません。31円ないし33円の売電価格は出力制御対応機器設置義務があるかないかによって違います。
将来的に出力制御が必要になる場合は、その機器設置の負担が必要になりそれに合わせて太陽光発電 価格も高くなります。太陽光発電は国が推奨していることもあり導入を検討している人も多いでしょう。太陽光発電をはじめるときは投下資本をどれだけの期間で回収できるか検討しましょう。業者に依頼すれば自宅に太陽光発電パネルを設置した場合の売電シミュレーションを出すことも可能。屋根の特性や日射量、気温などの地域特性、近くの日当たりなどの周辺環境によって、適した太陽光パネルは違います。
太陽光発電を検討する場合は施工実績が豊富な業者に依頼すれば安心です。太陽光発電の導入は施工業者の実績を必ず確認してからにしましょう。