■ソーラーパネルの価格

ソーラーパネルといえば、導入費用が高すぎてなかなか設置できないと考えている方も多いかもしれません。しかし、最近ではソーラーパネル 価格の変動が起こっており、徐々に導入しやすい価格になりつつあるといいます。
2012年度におけるソーラーパネル 価格は、補助金差し引いた実際の負担額で、1 kW当たり平均33万円台でした。この頃は、40万から50万円の費用が掛かるケースも少なくありませんでした。それが2015年になると、メーカーによっては30万円を割って販売するケースも多くなり、平均価格は約28万円まで低下していきます。
一般的な家庭では、3から5kW程度での導入となるため、たとえば5kWで導入すると、単価が5万円違うだけでも初期費用で25万円もの差が出てしまいます。あるメーカーを一つ例にとって見てみると、2012年度における初期費用が約220万円でしたが、4年後の2016年には170万円まで下がったという調査もあります。このように、ソーラーパネル 価格は徐々に安くなりつつあり、現在では比較的導入もしやすくなっています。
導入価格と合わせて変動しているのが、1 kW当たりの売電価格です。2010年度には48円だった売電価格が、3年後の2013年には38円、そして2016年には33円まで下がっています。太陽光発電の魅力である売電システムですが、この価格は今後も下がっていくことが確定しているため、売電により収入を得たいと考えている方は、できるだけ早期に決断した方が良いでしょう。とくに、4kW以上の大きなシステムが導入でき、昼間にあまり電気を使わない家庭は、売電システムで多くの収入が期待できます。よりメリットを受けるためにも、早めの導入がおすすめです。導入時の売電価格は、法律により10年間の継続が保証されています。

■住宅用太陽光発電導入支援対策費補助金

現在は既に廃止されていますが、過去には、ソーラーパネルを導入する際に補助金が出ていました。それが住宅用太陽光発電導入支援対策費補助金です。助成金・補助金は県と市区町村の両方から受け取ることができ、その両方を合わせて10万円以上もの補助金が出るといったケースも珍しくありませんでした。
国から補助金が出ていたのは、太陽光発電はCO2削減にも役立ち、環境問題への取り組みの一つとして大きな意味を持っているためです。より多くの家庭でソーラーパネルを設置してもらおうという目的のもと、導入を支援するために自治体がこの補助金制度を立ち上げました。しかし先にも紹介したように、太陽光発電は徐々に全体の価格が低下。現在では、補助金がなくとも、充分に一般家庭で設置できるほどまで、価格が下がっています。こうした理由から、2013年4月には補助金額が値下げされ、翌年の4月には補助金そのものが廃止となったのです。
ただし、この補助金制度は全地域にて廃止されたわけではありません。自治体によっては、まだ補助金を受け取れるところもあります。たとえば、福島県会津若松市や岡山県総社市などでは、現在も補助金の交付を受けることができます。自身の住む地域にて補助金制度があるかどうかは調べれば確認できますので、ぜひチェックしてみましょう。
補助金を受けるためには申請手続きが必要となります。また、申請条件や補助金額の上限、申請開始日受け付け締切日なども定められているため、これらを充分に確認したうえで申請しましょう。

■今後のソーラーパネルの動向

ソーラーパネル 価格はさらに、今後も緩やかに下がっていくものと予想されています。現在は1kW当たり30万円前後を推移している状況ですが、今後は20万円台で導入できる製品も増えていくかもしれません。これまで主流として使われていた結晶シリコンに代わり、CIS型という比較的安価なシリコンが使われるようになるなど、素材の面でもコストの削減が図られています。また、増税などによっても価格が変動する傾向が見られますから、導入を検討している際には、適切なタイミングを見極めることが重要です。
ただし、導入費用が安かったとしても、補償限度額に安いという可能性もあります。ソーラーパネルを設置した後に、災害や台風、台風といった災害に見舞われることもあるでしょう。こういった自然災害の際に、メーカーによって自然災害補償が設定されています。多くの場合は、10年間で200万から300万円の補償が付いているため、安心して利用できるでしょう。消費者の中には、多少高額であっても安心して利用できるところを選びたいという理由で、平均よりも高い価格で販売される、人気メーカーのソーラーパネルを導入する方も少なくないようです。導入時には、補償やアフターフォローの充実度なども合わせて確認しておくことをおすすめします。
市場価格の低下により導入がしやすくなってきたソーラーパネル。安くなって選択肢の幅が広がったからこそ、より自分にとって最適なシステムを選択することが大切です。導入を検討中の方は、今後の価格の動向にも注目しながら、適切なタイミングでソーラーパネルを導入しましょう。