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太陽光発電システムの導入のポイントはkWあたりの価格

2016年6月24日

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■太陽光発電システムの価格について

近年はエコの観点から住宅にも太陽光発電システムを導入する家庭も増えてきました。このシステムは地球環境に有害なガスを排出することなく、自然の力だけで自家発電ができるため、環境にやさしい上に電気代を抑えることができる便利なシステムなのです。しかし気になるのは、導入の際にどれくらいの費用がかかるのかということです。費用については初期費用に加えて、一部地方自治体から支給される補助金や、固定価格買取制度によって発電した電気を販売して得られる売電収入などを考えることが求められます。つまり、初期費用にある程度の金額がかかったとしても、補助金や売電収入で回収できるということです。
初期費用を回収できるようになる目安はおよそ10年と言われていますが、回収期間も含めた上で初期費用を考えればそう高い出費ではなくなる可能性があります。とはいえ、以前は国と地方自治体から補助金が支給されていましたが、2016年現在では補助金制度を設けているのは一部の地方自治体のみとなっています。国や一部地方自治体からの補助金が打ち切られた理由としては、太陽光発電のシステムの急速な普及によって導入費用が以前と比べてかなり安価になったためと言われています。この補助金がなくても電気代の節約や売電収入を考えると得られるメリットは大きいと判断されたのです。
それを踏まえて太陽光発電システムを導入するのにどれくらいの初期費用がかかるかを考えます。一般家庭に導入する容量を3.5kWとして考えると、太陽電池モジュールやパワーコンディショナー、発電モニターに加えて設置するための架台の費用と、それにかかる工事費を含めておよそ150万~200万円かかるのが相場とされています。トータル費用に関しては、パワーコンディショナーなど周辺機器をどのようなものにするかによって変動があります。

 

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■kW単価と太陽光発電システムの価格のバランスを見よう

太陽光発電システムの導入に当たって、販売業者が提出する見積書では各々の金額の合計からある程度値引きをされて合計金額を算出していることがほとんどです。そのため、実際にそのシステムの価格が適正かどうか判断できないことが多いのです。初期費用と電気代節約、そして売電収入を考え合わせた上でよりお得になるかどうかを見極めるためには、初期費用に対するkW単価を考えることが大切です。
kW単価とは、太陽光発電システムの導入にかかった費用を導入したkW数で割ったものです。設定したkW数が多ければその分初期費用はかさみますが、kW単価を計算して比較したときに安ければ、その方がお得になるというわけです。国からの補助金が支給されていた当時は、kW単価が41万円までの場合は1kWにつき2万円、kW単価が50万円以下の場合は1kWにつき1万5000円の補助金が支給されていたため、この41万円と50万円がkW単価の上限とする相場が設定されていましたが、国の補助金が廃止されて以降は50万円を上限の相場とすることが多いようです。
売電価格の設定は毎年改定されますが、その値段は年々減少傾向にあります。将来的にこの売電価格がどれくらい下がるのかを考えておくことも、太陽光発電システムの費用とのバランスを見る上で必要となるでしょう。売電価格は経済産業省の組織によって制定されますが、その際は来年度の下降率を想定した上で適正なものが算出されています。2016年度のkW単価は33万~34万円くらいとされており、前年よりもさらに下降すると考えられています。それを踏まえた上で売電単価を算出すると、2016年度は31~33円/kWhとなるとされ、2015年は33~35円/kWhとなっていますから、下降することがわかります。売電価格は年度ごとに改定され、適用されるのはシステムを導入した年度となります。つまり、2015年度の売電価格を適用するには、2015年度末までに手続きを終了させておく必要があるのです。これらを踏まえると、システムの導入は早ければ早いほどお得になるわけです。

 

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■売電収入や電気代削減を検討する方におすすめ

自然のエネルギーを有効に利用して発電する太陽光発電は、初期費用を投入しても長い目で見るといろいろとお得になるシステムです。エネルギーを産出するのに有毒なガスなどを発生しないことから、地球環境にも優しいエコなシステムでもあるのです。また自家発電ですから電力会社から電気を購入するよりもコストはかなり安くなり、電気代の節約に大きな功績をもたらします。また太陽光によって多くの電気をつくることができ、余った分は売電して収入を得ることができるところもメリットといえるでしょう。
余った電気の量や売電価格にもよりますが、長い目で見るとこのシステムを導入した初期費用を将来的に回収でき、元を十分に取ることが可能なのです。さらには、災害などで停電してしまったとしても、自立運転機能を搭載したパワーコンディショナーを設置していれば自家発電得られた電気を使用することができ、大変便利です。災害時には電気が通っていないことで非常に不便な生活を強いられます。そうした点では自家発電で得た電気があることでかなり助けられるでしょう。このように、太陽光発電には多くのメリットがあります。導入を検討されている方はぜひ早めの導入をおすすめします。

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