海外製の太陽光発電システムの見積もり
■見積もり時のチェックポイントはコスト・施工・設置面積
いざ太陽光発電を導入しようとするとき、どのようなポイントから比較検討すればよいのか迷ってしまいがちです。それを解決する方法として、複数のメーカーから見積もりを取って比較することがおすすめです。最低でも3つ以上のメーカーを比較すれば適切なものを見出せるでしょう。見積もりの際、チェックしなければならないポイントは、「コスト」「施工」「設置面積」の3点です。
太陽電池はその家庭で使用する電気量や建物の屋根のサイズなどを考慮した上でどのようにシステムを設置するか決める必要があるため、比較検討するときもその条件を同一にする必要があります。そうしないと本当にお得なのか、安いのか高いのかの判断がつかなくなってしまうためです。見積もりを比較する方法としては、実際に販売店を訪ねるか家電量販店に相談するか、規模の大きな工務店に聞いてみるかといった方法がありますが、インターネットで簡易的に複数社の見積もりを比較できるサイトもあります。
こうしてさまざまな方法で太陽光発電に関する複数の情報を得て比較すると、システムの設置の仕方から太陽電池セルの枚数といった提案や設置費用、またおすすめされるメーカーや製品には統一性が見られないことがあります。それぞれの店によってどの製品や設置方法がよいかといった見解が異なるのです。しかし、その異なる提案を比較するうちに自分の中でもどのようなプランがよいのかというイメージがつきやすくなってきます。また、それぞれの提案や製品のメリットやデメリットの中でどの項目を優先するかという点も固まりやすくなるのです。そして、それぞれの販売店などで担当の方についてもらって、いろいろな相談に乗ってもらいながら最終的に絞っていくのがよいでしょう。
担当の方とじっくり話をすることによって、自分の希望や優先するポイントを理解してもらいやすくなります。どのポイントを優先するかは人や家庭によってそれぞれですが、主にはコストの面と屋根との相性などといった施工面、そして設置面積に関することが挙げられます。コスト面に関してはとにかく安いに越したことはないという方が優先するところでしょう。施工面では。屋根の耐久性など建物に対する影響を重視する方は優先したいポイントです。そして設置面積については物理的に大きなものは設置できないという点から、小さくても多く電気を産出するものがよいわけです。
■コストの安さで選ぶなら海外製
各販売店で話を聞いたりカタログを見せてもらったり、また見積もりを取ったりなどの情報収集をしているうちに、自分がどういったポイントを重視してシステムを選ぶかが定まってくるでしょう。例えばコストの面を重視したいと思うなら、とにかく設置費用が安いものの方がよいわけです。
とことんコストにこだわるなら海外製のシステムを選ぶのも1つの方法ですが、海外製品はその値段の分変換効率が低い物が多く、設置しても長い目で見るとあまりお得にならないこともあります。太陽電池モジュールを広範囲にすればその分電気は多く産出されますが、そのためには屋根に十分なスペースが必要です。そのスペースを確保できるならコスト面を優先してもよいでしょう。その他優先するポイントとしては、変換効率のよさや設置基準が厳しく安全に設置してくれること、また保証期間が長いことなどが挙げられます。
ただし、優先ポイントを満たしたシステムを選んでも、そのシステムが自宅の屋根に設置できなければ何の意味もありません。そういった点を考えると、最終的には自宅の屋根に設置するのに一番適しているのはどのメーカーのシステムかというところに行きつきます。性能だけを見て決めても、実際に施行すると取付けることができないといったこともあるため、自宅の屋根との相性はよく考える必要があるわけです。性能や見積もりの結果によってメーカーを決めると、そのメーカーの中で製品を決めようと思いがちですが、ここで1つのメーカーに固執してしまうと本当に自宅の屋根に合うシステムを見つけられなくなってしまいます。
そのため、比較検討するときはメーカーにこだわらずに柔軟な視点を持つこと大切です。メーカーにこだわらない選択肢を広げるためには、複数のメーカーを取り扱っている販売店を訪ねること、またそうした販売店をいくつか回ってみることです。販売店によっては得意とするメーカーがあり、すすめるメーカーも違ってくるため、それぞれに話を聞くことで詳しいことがわかってきます。
■条件に合うなら海外製も視野に入れよう
太陽光発電のシステムにはさまざまな選択肢がありますが、自宅の屋根に設置可能かどうかという点をクリアすれば、あとは自分が優先したいポイントに沿って決めても問題はないでしょう。
特にコスト面を第一に考えたいなら、設置可能であれば海外製のものを選んでも差し支えありません。ただし、前述したとおり変換効率については国内メーカーより劣りますから、長い目で見て初期費用とランニングコストを比較し、よりお得になるのであれば海外製も選択肢の1つです。また、海外製のシステムに関しては保証期間が長いことも特徴として挙げられます。国内メーカーのほとんどは保証期間を10年としている中、海外メーカーは25年と設定されていることが多くあります。長く安心して使いたいという面でも海外製のものは選ぶ価値があるのです。
いずれにしても、販売店とよく相談をし、見積もりを比較検討しながら自宅に最適なものを選ぶようにしましょう。
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